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  • 執筆者の写真株式会社エービーコンサルティング 鈴木健彦

北海道大停電とエネルギー政策に思うこと…2

自然災害大国日本にあって、ライフラインの確保は自由化を進めることは大きなデメリットと感じます。


 東日本大震災当時、先行して自由化を進めていた通信関係でそのことを痛感しました。

震災1週目の石巻市役所に行った際です。大混乱の市役所緊急対策本部、防災対策課等を見て、旧知の職員の方から、「特に半島部の状況が全く情報が入ってこない。携帯が市内も含めほとんど使えていないんだ」という通信途絶に陥っていたという事を聞きました。携帯基地局にバッテリーを置くという災害対応がコスト的なことも有り進んでいなかったことも有ったと思いますが、一番驚いたのは、公式にも非公式にも携帯会社から市に接触がないという事も聞いたことです。

 震災の数年前から、通信自由化で人の合理化も進み、現地社員がいないのは知っており、警察や消防が電柱折損事故があったのに通信会社に連絡がつかず撤去に困ったという事もありました。

 

 自由化を進めることは、通常の利益を最大限に出すことを考えざるを得ず、災害対策はわかっていても後手に回りかねない。ただでさえ、コスト意識から災害対策が後手になって福島原発の事故を生んでしまったのに。


 今回の大停電を受けて、電力はじめライフラインの自由化と復旧についてのあり方、エネルギー政策のあり方が、今一度、真剣に議論になってほしいと思います。現状では本州、東京でもブラックアウトが来てしまうかもしれません。その時、他地域から電力応援復旧部隊が存在してくれればいいのですが…

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