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地方である必然性は何か?

執筆者の写真: 株式会社エービーコンサルティング 鈴木健彦株式会社エービーコンサルティング 鈴木健彦

昨日、東北経済連合会のセミナーに参加し聴講してきました。

本題よりもパネリストの先生が「有識者会合に参加して地域への集積や誘致につながる検討を進めていますが、事務局資料は他地域との差別化が良くわからなく、他地域の資料であっても納得してしまう」様な趣旨で、ちょっと脱線されました。


このコメント、すごく納得してしまっていました。


自分自身も、地方創生、地方の時代と言いながら、地方の絶対的な強み、メリットは何か、明確な答えが出ません。

全国の市町村、ネット社会にあっては海外の都市からもオフショア(沖合、遠隔地からの業務)事業としてのアプローチがあります。


詰まると事、その地域に縁ゆかりがある人が、その地域への愛情から事業を進めるしか、差別化にならないのではないか。


ポストコロナの地方分散の資料や、先日のITウィークの参加自治体の資料を見ていてもそう感じます。札幌の資料であっても、主語を札幌から鹿児島や岡山に変えてしまってもほぼ意味が通じてしまう。「東北地方」と名打った資料もこれが九州や、四国に代わっても、ほぼ同じ…


違いを鮮明に、その違いによる強みを更に鮮明に。

ただ、大学やモノがあるから、では、将来的な話にはつながらないでしょう。

大学が何をもたらすのか、地域の人や企業が、その企業が来ることによって他地域と違った何のメリットがあるのか。




不動産や金融投資商品の営業マンは、「これは良いですよ、ぜったい得します」などと言ってくることが多々あります。これは、「良い、得する」のは、言っている営業マンやその組織であって、購入する人に必ずしもプラスになるか否かは全くわからないです。むしろ不動産事業者やFP目線で見ていて、こんなの自分の顧客には絶対NG、というものが多々あります。


産業振興のパンフ類も、意識してなくてもそうなりかねないのではないかなぁ。

プレゼンする人が得して、それを見る顧客となるべき人にはプラスになるかどうかよくわからない。


悩ましい課題です。でも、地方特に東北地方は、自地域の強みがさっぱりといってよいほど、PRされていないことが多い。この点は伸びしろです。間違いなく。

その点だけでも改善できれば、地方振興につながっていくと思っています。





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