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コンテンツ地方創生拠点 にアニメフェス仙台の取組が選定されました!

  • 執筆者の写真: 株式会社エービーコンサルティング 鈴木健彦
    株式会社エービーコンサルティング 鈴木健彦
  • 3月20日
  • 読了時間: 6分

3月19日の内閣府によるクールジャパン戦略会議で、「アニメフェス仙台」の取組が23の選定箇所の1つとして公表されました。


コンテンツ地方創生拠点は、「コンテンツ観光振興型」と、クリエイター育成、スタジオ振興などを目指す「コンテンツ産業振興型」、この両方の取組を進める「複合型」の3分野に分かれて選定されました。アニメフェス仙台は産業振興型です。詳細は以下URLの2025年度「コンテンツ地方創生拠点」選定結果一覧を参照ください。



コンテンツ観光振興型は10か所、コンテンツ産業振興型は7か所、複合型は6か所となっていて、北日本は須賀川と札幌の3か所のみ 民間主体はアニメフェス仙台1つでした。


民間主体と言っても、この「アニメフェス仙台」は経済産業省東北経済産業局の「東北のコンテンツ産業の可能性調査」を弊社が受託し、提言として入れていたコンテンツ産業、特にアニメ産業に関して、「産業界と地域のハブ役を作って産業振興を図る」と記していたものを、弊社地域貢献事業として実践している取組です。


まず、外貨を稼ぐ基幹産業の一つに成長しているコンテンツ産業。これらで東北は稼げていません。IP(版権)所有企業がほぼないに等しいこと、就労機会や業界を知るチャンスが若者や地域経済界にもほぼない。進出しているプロダクションが有るものの、地域経済界や行政との関係性も非常に薄いこと、東北に限った話ではないと言われているものの、人材育成機関が産業界にキャッチアップできていないなどの課題を何とか改善できないかとの対策として始めたのが、「アニメフェス仙台」です。



東北経済産業局調査でお世話になった既立地企業や東京のプロダクション、業界団体、更に1回目は無理を言って地元のゲーム制作会社にもご協力を頂き実施しました。

制作企業のトークショーと相談コーナーをメインにして、「お仕事目線のファン交流会」と言った位置付けで行いました。

結果、地元の学校などとプロダクションの新たな関係性ができ始め、実際にイベント通じて就職できた若者が出てきました。首都圏からの参加プロダクションからは、「仙台って新幹線で1時間半くらいで、ドアtoドアで2時間くらいで東京に来てしまう。近いから、アニメ業界に来たい人は、東京に勝手に来てくれるものだと思っていた。でも来てみたら、違った。人材のたまご、いっぱいいるじゃん」と言われました。


その様な事も昨年の2回目のアニメ産業に特化して行った「アニメフェス仙台」でも言われて、参加頂けた業界関係者の方は首都圏だけではなく、京都からもお越しいただくなど、業界関係者の方の横のつながりで規模が拡張していきました。


「お仕事目線」は進路選択の参考や就活に取組む若者だけではなく、「コンテンツ産業が生み出す経済活動」に関心のある地元企業にも良い影響が少しずつ出来てきました。

仙台経済同友会でアニメツーリズム協会から講演をいただいたり、アニメフェス仙台当日は「アニメツーリズムから復興ツーリズムへ」と題して東北大今村文彦先生やアニメツーリズム協会、アニメ監督のあおきえいさんのクロストークを行ってもらうなど、コンテンツ観光振興型につらなる様な動きもできてきています。

 また個別に東北大でも学生向けに数回、お話をさせて頂く機会も得て、その様な際にもグラフィニカ社平澤さんや日本アニメーター・演出協会大坪さんにもお世話になりました。

その他、ビックタイトルの制作会社様にも様々な形で東北地域に関係していただいています。


アニメーションは、これまでの自動車や半導体産業と異なって、JIS規格など数字で最終商品を表すことが出来ないものです。このため、ウィンウィンになっていくための人との交流、信頼関係の醸成が既存産業以上に大切になってきているのではないかと考えています。

調査が知り合うきっかけになりましたが、各アニメ制作プロダクションの皆さまと続いて交流頂いているのは非常に有難いです。


また、昨年10月には仙台で、文化庁事業のアニメーションブートキャンプ事業を東北で初開催頂きました。この事業を受託されている日本動画協会はアニメフェス仙台に後援頂いています。調査の時からお世話になっている日本アニメーター・演出協会から、アニメフェス仙台を開催したいという相談をした時に、「力になってくれるはずだ」ということで顔つなぎ頂き、ご縁が出来たものです。アニメーションブートキャンプ事業を誘致したくて、東京開催に各専門学校や大学に弊社と一緒に東京への視察行きませんか、とお誘いしました。仙台デザイン&専門学校が行ってくれて、「仙台開催の際には場所や機材を提供します」と事務方の東京芸大の先生方にお話しくださいました。

仙台で賛同し動いて頂ける方に巡り合って、首都圏の方に協力頂けて初めてこのような活動につながっています。


アニメ業界関係者の方々の会合や、イベントにも誘っていただき、その様な場で「アニメフェス仙台」の取組をご説明して、そのようなことをしている中で、今般、スタジオクラッチ社とも知り合い、昨日は仙台で事務所候補地の内覧でご案内しました。

また、弊社のアニメ産業のネットワークでもお手伝いできそうなことのご提示もさせて頂きました。

一般財団法人日本立地センターで補助金や減税支援制度を使った立地支援と行政への橋渡しは経験していたので、そのような点でのアドバイスもさえて頂きつつ、行政には改めて支援制度の充実化のお願いもしているところです。



 地域経済界の視点で、アニメなどを産業として見る目が東北は育ってきていないと感じる事も有ります。私も調査を受託する前は「アニメとかゲームとか言ってないで勉強しろ、二次元追っかけないで人間と付き合え」などと自分の子供たちに一方的に話す、「頑固おやじ」でした。ところが、予備調査で経済規模の大きさ等を知ってから、ファン行動やその他、息子に教えを乞うています。アニメ作品も見るようになり、大人でもストーリー性や実写では適わない表現などで面白い楽しめる作品群があることを知りました。

 東北経済産業局の調査アンケートで、「地元に帰り仕事していても近所の視線が冷たいから東京に戻った」という趣旨の回答があり、私の様な偏見が多いんだろうなと感じていました。作品を楽しむことも大切だし、コンテンツ観光振興型の様に地域にお金を生めるものであること、そのための版権理解やその手続きを地域経済が理解して行く事もこれから必要であると考えています。



他のコンテンツ地方創生拠点の選定箇所をみていると、その財政規模も大きく、アニメフェス仙台の取組は地味だなぁと感じてしまいました。

ただ、中高生など学校関係など連携しながら裾野の広がりを作ろうとしていることは多少特徴があるかなと。


「産業界と地域のハブ役を作って産業振興を図る」という当初の提言が「作るではなく実践」になっていますが、本当にそのような人材も作れるよう、これまで同様にアニメ産業の皆さま、教育関係だけではなく、地元経済界や行政とも連携して、関係する方が皆、ウィンウィンの取組となるようにしていきたいと思います。





 
 
 

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