すずめのとじまり「すずめの戸締り」、東日本大震災がテーマになっているため、東北の人にとって賛否両論があるようです。私も昨年、見た際には、緊急地震速報の音(実際のモノとは異なります)が作中に流れた時はドキッとしたり、実際に被災地に入ったことを思い出し、純粋に全てを楽しめないところがあったのは正直な感想です。しかし、映像や音楽は素晴らしいなと思いました。
東北大にいらしているドイツ人研究者の方に「すずめの戸締り」をどう思うか、先日、お聞きできました。新海誠監督作品で本当に綺麗な映像と音楽で、多くの訪日外国人をもたらすのではなないかという事、更に外国人によって「聖地巡礼」したくても場所が分からない、マップくらいはきちんと日本のどっかが作って、と日本に求めることも話を受けました。
その後、東北大学災害科学国政研修所所長であった今村文彦先生のお話をお聞きする機会を得ました。震災記憶の風化の防止と教訓の世界への発信のために「防災ツーリズム」を東北の復興の一助にという事を提言されていました。
防災ツーリズムは震災遺構など、現実に起こったことの記録を後世に残すものなどから、防災意識を高めてもらうというもので、この場所は「すずめの戸締り」の舞台となった東北地方の各地と共通するものです。
これをうまくリンクさせてPRできれば、インバウンドの東北振興に寄与できないか。コロナ禍前の東北へのインバウンドは訪日外国人の1%40万人と言われていたけど、「すずめの戸締り」の後半の舞台は東北であり、ファンタジーになったアニメーション作品であるものの、この背景の地震は本当にあったもの。東北だからこそ、世界中に訴えることができる、理解してもらうためのものがあるものは、間違いないです。
「すずめの戸締り」の聖地巡礼に関して調べてみたところ、西日本などはけっこう出ているものの、東北には・・・ と思ったら下記の山田町が頑張っていた。
各語訳があって、あと、防災ツーリズムの関係拠点への案内などが主要な箇所でアピールできればいいなと思っています。
•山田町観光協会 特設ページ「すずめの戸締り」
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